デジタル教科書の今後の在り方等に関する検討会議(第9回)
(2021.2.22)
○「中間まとめ」発表に向けた審議が行われました。
○前回の「中間まとめ(骨子案)」に対する審議を踏まえて取りまとめられた「中間まとめ(案)」は、以下の3章で構成されています。
1.デジタル教科書をめぐる現状
2.デジタル教科書導入の意義
3.デジタル教科書の本格的な導入に向けて必要となる取組
○審議は、前回の会議で検討された「学習者用デジタル教科書の効果的な活用の在り方等に関するガイドライン(案)」の改訂内容を踏まえて行われました。
・ガイドラインの改訂案には、著作権法の改訂による制度面での内容改訂のほか、デジタル教科書がインクルーシブ教育にも有用であることや、学習者用デジタル教科書とデジタル教材の併用に関することが書き込まれています。
○審議の中では、デジタル教科書の利用には、①主体的・対話的で深い学びにおける授業改善と、②教科書へのアクセシビリティ改善の2つの目的があることが確認されました。その一方で、メンテナンスの必要性や無償配布との関連など費用面での課題、検定制度上の課題、教師の指導技術上の課題などについても指摘されました。
また、学習者用デジタル教科書は紙の教科書と同内容のもので効果を上げているが、技術の進歩が著しいことから、今後、さらに効果の高い教材が開発される可能性についての示唆もありました。
○今回の中間まとめは、審議の中で出されたメリットと課題を併記して発表し、パブリックコメントを受けた後は、専門的な審議も加えながら、さらに検討していくこととなりました。
・本検討会議の期限も、当初は7月までの予定でしたが、更に延長されることとなりました。