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全国的な学力調査のCBT化検討ワーキンググループ(令和5年4月28日~)第1回

(2023.10.27)

⚪︎令和5(2023)年10月27日に、全国的な学力調査のCBT化検討ワーキンググループ(令和5年4月28日~)第1回が開催されました。

・本作業部会は、「全国的な学力調査に関する専門家会議」で検討される今後の全国的な学力調査の制度設計につき、全国学力・学習状況調査を学校パソコンを使用したオンライン調査として実施する場合に必要な準備や整理すべき課題についての専門的かつ技術的な検討を行うために、専門家会議の下に設置されたものです。

・本作業部会は、1人1台情報端末や高速大容量ネットワークの整備、学校における働き方改革の観点も視野に入れた上で、日々の学習における ICT 機器の活用と全国的な学力調査との関係を踏まえて、次の事項につき検討し、専門家部会へ報告することとされています。
(1)学校パソコン及びネットワークの整備状況を踏まえ、全国において技術的に実施可能な調査方法及び実施体制について

(2)必要となる CBT システムの在り方や調査プログラム等について

(3)システム開発、実証研究、試行調査を含めた全国的な実施に至るまでの工程について

(4)調査問題の作成・検証の体制、問題作成・管理システムの構成及び問題作成・管理の工程について

・第1回目となる今回の議題は、「令和7年度以降の全国学力・学習状況調査(悉皆調査)のCBT化の方向性について」でした。

⚪︎会議の冒頭、事務局である文部科学省総合教育政策局調査企画課学力調査室長より、資料2「令和7年度以降の全国学力・学習状況調査(悉皆調査)の CBT での実施について(素案)」と、今回の議題について、説明がありました。

・「「全国的な学力調査のCBT化検討ワーキンググループ」より出された最終まとめに、悉皆調査の教科調査では、令和7年度以降できるだけ速やかにCBTを中学校から先行導入し、それ以降、できるだけ速やかに小学校に導入とあることから、先行導入の在り方について検討してほしい。」

(文部科学省ホームページより)

・また、悉皆調査においてCBTやIRTを活用する意義や、悉皆調査でのCBT・IRT活用の方向性について説明がありました。

(文部科学省ホームページより)

・CBT・IRT活用の方向性については、
1)悉皆調査ではGIGAスクール構想により整備された一人一台端末、ネットワークを活用する
2)教科に関する調査、児童生徒質問調査ともにMEXCBTを活用して実施すること
3)短答式・記述式問題については、児童生徒自身がキーボード操作等での文字入力により解答する
といったことが説明されました。
調査の日程については、IRT活用により同一日程である必要がなくなるため、4〜5日の期間から学校ごとに実施日を選択できるようにすることも説明されました。

・さらに、令和7年度悉皆調査では、中学校調査のうち理科のみCBTで実施する点についての確認がありました。
小学校国語・算数・理科、中学校国語・数学は、例年通り「調査基準日(R7/4/17)」に冊子を用いた筆記方式(PBT)で一斉実施するとのことです。

⚪︎意見交換では、事前に操作性を準備したり練習したりできる必要はないかといった質問や、教員養成過程において、このようなテストを児童生徒が行うことを前提とした指導が必要なのではないかといった意見が出されました。
事務局からは、今回の中学英語「話すこと」の調査と同様に、2、3月ごろ、ほぼ本番通りの問題をMEXCBTに掲載する予定であるとの説明がありました。

▷関連リンク
全国的な学力調査のCBT化検討ワーキンググループ(令和5年4月28日~)(第1回)配付資料
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/186/01/giji_list/1422597_00012.htm

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