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義務教育の在り方ワーキンググループ(第2回)

(2022.11.21)

○令和4年11月21日に「義務教育の在り方ワーキンググループ(第2回)」が開催されました。
・この作業部会は、中央教育審議会 初等中等教育分科会 の「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けた学校教育の在り方に関する特別部会」の中に設置されているものです。
・第1回目は、令和4年10月17日に開催されました。

○今回の議題は、次の3項目でした。

(1)検討事項について
・ 個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を通じた主体的・対話的で深い学びの具体化について
・ 多様性と包摂性に基づく学校文化の醸成について

(2)委員からの御発表

(3)その他

○議題(1)では、事務局より、本ワーキンググループにおける当面の検討事項と、関連する資料が提示されました。

○議題(2)では、二名の委員から実践中の取組について発表がありました。

「自立した学び手」の育成を目指した自由進度学習の取組

広島県廿日市市立宮園小学校の中谷 一校長からは、「「自立した学び手」の育成を目指した自由進度学習の取組」と題した発表がありました。

・宮園小学校では、「自分を育て、みんなで伸びる」との学校教育目標に迫るため、「自立した学び手」の育成に向け「自由進度学習」を実施しています。

・自由進度学習とは、「学習計画表」に基づいて、児童が自分のペースで教科内容を学び進める学習方法です。宮園小学校では、それぞれの児童が、自分に合った学習内容や学習方法を選び、学習計画表を工夫しています。

・また、先生方は、子供たちの自立した学習が成立するよう、学習材や学習環境を整えます。具体的には、スモールステップを意識した自作ワークシートを作成して個への支援を充実させたり、各児童が自分の取り組みたい学習に集中できるよう、多様な学習コーナーを設置したりしています。

・発表では、この自由進度学習により「自立した学び手」の育成を目指す取組を推進していくに当たって直面した困難や、それらをどう乗り越えていったか、具体的な手立てについても詳しい解説が行われました。

1人1台端末+クラウド環境の日常的な活用による生徒の主体的な学びの実現

委員からの発表の2人目は、愛知県春日井市立高森台中学校 水谷 年孝 校長でした。
演題は「1人1台端末+クラウド環境の日常的な活用による生徒の主体的な学びの実現について」です。

○発表では、GIGA環境とクラウド環境の活用により、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を推進していった経緯や、実施された具体的な手立て、更に、ICT活用により起きた授業の変化などについて、詳しい解説が行われました。

○発表後の質疑応答の際に、先生方の負担感について質問された水谷校長は、「打ち合わせや会議に要する時間が激減した」ことに触れ、生徒も教員も、お互いに見渡しあえる環境にあることの良さを強調していました。

次回の予定

○次回、第3回目のワーキンググループは、令和4年12月21日に開催される予定です。

▶︎当日の配布資料
https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/2022/mext_00010.html

▶︎関連記事
「義務教育は、どう変わる?〜最新の動向から〜」
https://kyouiku.bunkei.co.jp/archives/2338)

第26回教育セミナー
http://www.sokyoken.or.jp/seminar/seminar.xhtml

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