[レポート] 第２４回教育セミナー[その２]

現在開催中の第２４回「教育セミナー」レポート[その２]です。

本セミナーは、全国の小学校教員を対象として、新しい教育課題に対する指導について実際の授業を通した提案や意見交換が行われる、学びと気付きの場です。

例年は全国からの参加者が一堂に会して行われてきましたが、コロナウイルス感染拡大防止の観点から、インターネット上のオンデマンド（録画配信）に拠点を移しての開催です。基調講演、各教科等の分科会と授業技術のワークショップ、シンポジウム、特別講演まで、全てのプログラムを好きなときに何度でも閲覧することができるのです。

前回のレポートでは、第２４回の魅力的なプログラムの全体像をお伝えしました。

今回は、実際の受講の様子をレポートします！

＞第２４回「教育セミナー」参加申し込みはこちらから（2021.3.21締切）

受講の手順は？

ログイン画面は、シンプルでわかりやすい設計です。

「視聴はこちら」をクリックすると、セミナー入り口にジャンプしました。
申込み時に通知された「視聴用ID」と「パスワード」を入力します。

すると・・・

あっという間にセミナー会場に入室できました！

あとは、メニューに並んだ中から、見たいプログラムを選ぶだけ。
拍子抜けするくらい簡単でした。

いよいよ分科会に参加！

では、さっそく分科会に参加してみようと思います。
国語科、社会科、算数科、理科、道徳科、特別活動の研究発表と、授業技術のワークショップが開催されています。

◆各分科会テーマ◆

・国語科　「言葉の力に着目し、児童自らが考え表現する国語科の授業づくり」
・社会科　「主体的・対話的な学びを通して深い学びを実現する社会科の授業改善」
・算数科　「数学的に考える資質・能力を育成する算数科の授業」
・理　科　「問題解決を通して資質・能力を育成する理科の授業づくりと評価」
・道徳科　「深い学びを実現する道徳科の授業づくりと評価の工夫」
・特別活動「特別活動や学級・学校生活のポートフォリオとその活用」
・授業技術「子供と教師、子供と子供の心をつなぐ学級経営―学級会が支持的風土を醸成するー」

各教科、道徳科、特別活動の分科会は・・！

実践事例の発表では、児童同士の学び合いや、教師と児童とのやりとりにより、学びが深まっていく様子が伝わってきました。

研究協議は、事前に参加者から寄せられた質問をもとに進められます。
鋭い考察が次々と語られ、とても参考になります。

分科会の最後は、講師である文部科学省の教科調査官による指導講演です。
学習指導要領の趣旨、子供たちに身に付けさせる資質・能力、単元編成の考え方や評価の在り方まで、示唆に富む貴重な講演となっています。

なお、各教科と道徳科、特別活動は、進行の仕方が共通です。

冒頭に研究構想と考察の発表を行た後に、各委員からの実践事例の発表、研究協議と進み、議論の最後に、文部科学省教科調査官の先生方による指導講演が行われます。
それぞれの動画の横に所要時間が提示されていますから、見たいところだけ閲覧することもできますし、数回に分けて視聴するときも便利です。

授業技術の分科会は・・・！

授業技術の分科会は、ワークショップ形式で行われています。
教員歴の浅い先生方や教職課程で学ぶ学生を対象としているとのことですが、学級経営の根幹を捉えた、深まりのあるワークショップです。
今回は、模擬学級会と、研究委員による発表・協議が行われています。

「どんなことでも、必ずうまくいくとは限らない。
うまくいかなかったとき、子供たちが経験から出した課題というのは、成長につながる課題なのでしょうね」

「課題を子供たちが自分のものとしてとらえることが、学級を良くしていく。人間関係を良くしていく」

「うまくいかないことをどう活かすかが大事」

指導講演の中で、主査の福田俊彦先生（一般財団法人 総合初等教育研究所室長）が語られた言葉です。
うまくいかないことがあったときだけでなく、新しいことに挑戦していくときにも、必ず思い出していきたい心構えだと思いました。

教育セミナーを受講するには？【受付終了しました】

受付は終了しました。

第２４回教育セミナーの申込みは、専用サイトで2021年3月21日まで受け付けています。

詳しい内容は、リーフレットがダウンロードできます。

教育セミナーの過去の開催実績については、一般財団法人 総合初等教育研究所のホームページに掲載されています。

＞教育セミナーの案内ページはこちらから

次回のレポートでは、全体会の様子をレポートします。
お楽しみに！