令和の日本型学校教育を担う教師の在り方特別部会 教員免許更新制小委員会(第3回)
(2021.7.5)
○今回の会議では、令和3年度「免許更新制高度化のための調査研究事業」の調査結果が公表されました。
・現職教師の教員免許更新講習や現職研修に関する認識等を把握することを目的として、全国の現役教員を対象として行われたアンケート調査です。
・事前にモニター登録した教員からの抽出方式で4〜5月にインターネット上で行われ、2108人が回答しました。
○受講した講義内容の満足度は、受講直後では「満足」「やや満足」が過半数を占めているものの、受講内容が現在の教育現場で「役立っている」「やや役立っている」との回答は3割程度(33.4%)であることがわかりました。
○総合的な満足度は、「不満」が39.0%と最も高く、「やや不満」(19.5%)を含めると6割弱(58.5%)と過半数を占める一方、「満足」「やや満足」の回答は、合計でも2割に満たない結果(19.1%)となりました。
・満足度の低下と最も相関が高かったのは「講習そのものの時間数(30 時間)の負担感」でした。
次いで、受講費用に対する負担感や業務との兼ね合いについて、総合的な満足度の低さとの相関が高くなっています。
○更新制全般に対する自由意見では、853人が「制度自体を廃止すべき・免許更新制度に意義を感じない」と回答しました。これは、無回答や「なし」「特になし」等の回答を除いた回答者1,693人の過半数を占めています。