TIMSS2019のポイント

(2021.1)

TIMSSとは?

 TIMSSとは、「Trends in International Mathematics and Science Study(国際数学・理科教育動向調査)」の略称で、国際教育到達度評価学会(IEA)による調査です。1995年からは4年ごとに行われており、試験が標準化されているため、経年比較が可能という特徴があります。

 2019年調査には、小学校58か国・地域、中学校39か国・地域が参加しました。日本では、小学校4年生約4200人(147校)、中学校 2年生約4400人(142校)が参加し、2019(平成31)年2月から3月に実施されました。
 なお、今回から、筆記型調査とコンピュータ使用型調査を選択することができるようになりました。日本は筆記型調査で参加しています。

算数は5位、理科は4位

 日本の子供たちの教科の平均得点は、算数593点(5位/58か国)・数学594点(4位/39か国)、理科は小学校562点(4位/58か国)・中学校570点(3位/39か国)でした。小・中学校いずれも引き続き高い水準を維持しています。

(文部科学省のデータによる)


 小学校に関する前回調査との比較では、算数については、有意な変化は認められなかった一方、理科の平均得点が低下しています(前回は569点、3位/47か国)。
 「勉強が楽しい」と答えた児童生徒の割合は、国際平均との比較で平均を上回っているのは小学校理科のみです。しかし、日本国内での経年比較では、小学校・中学校いずれも、算数・数学、理科ともに、「勉強が楽しい」と回答する児童生徒の割合が増加しています。

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