【道徳教育推進教師】「全校道徳」を生かし,教師全員の意欲を上げるための年度末の工夫

東京都中野区立南台小学校

教諭 坂本 拓幸
主任教諭 本川 雄大

道徳教育推進教師

 本校では、行事や他教科との関連をより意識して道徳の授業を行うために「南台ハート週間(全校道徳)」を行っている。月ごとに内容項目を設定し、決められた期間に全校で授業を実施するものである。(カレンダー内【】参照)その際、毎月教員向けに発行する「ハートだより」には、その月の内容項目と全教育活動との関連について記し、全体計画別葉の役割も果たしている。(資料1は「ハートだより」の一月号)
 年度末、学校の道徳担当として意識していることは「できる限り学校の実態に即した教材の配列にすること」である。そのために次の二つに取り組んでいる。

資料1 実際のハートだより

① 「学年ごとの道徳科の年間指導計画」の配付と掲示
 南台小学校では、行事予定や教科の学習に照らして道徳授業年間指導計画を作成している。作成に当たっては、まず、各月にある「南台ハート週間」に十一の教材を配置し、その他の教材は学年の実態に応じて配置している(今年度は教科書の改訂があったため、基本的に教科書の順番どおり)。年度初めに年間指導計画を配付・掲示し、実施日や他教科との関連など、気付いたことを都度書き入れてもらってきた。一月のOJTで実施状況を確認し、三月の年間指導計画の見直しに向けて準備をしていく。
 また、教員の声の中から実施に難しさを感じる教材が出てきた場合、同じ内容項目で差し替えができる教材を地域資料や副読本から探す。年間指導計画の中に差し替え可能な教材も明記し、校内の共有フォルダに資料等を準備することで、次年度に授業を実施できるようにしている。差し替え教材を見繕うのは非常に時間がかかるため、月に一回行われている区の道徳教育研究会でも話題にし、他の学校で扱っている教材を参考にさせてもらうことがある。

資料2 OJT の資料

②教員の生の声を反映させるOJTの実施
 週一回の道徳授業をよりよいものにするために、振り返りと共有の機会を設ける。十二月に教員向けのアンケートを行い、道徳授業に対する意識や疑問点を調査する(項目はカレンダー吹き出し参照)。一月のOJTで今年度の道徳授業の振り返りを行い、工夫や困り感などを共有する。アンケート結果から教員のニーズを把握し、話題に挙げたりやり方を紹介したりする(年の始めで職員室のやる気も高まっているこの時期を生かす)。活発な意見交流ができ、学校全体で道徳科について考えるきっかけをつくるとともに、次年度の準備につなげることができる。

●年度末カレンダー

(『道徳と特別活動』2025年2月号)