インゲンマメ&ジャガイモ栽培日記(5)

理科教材の編集部では、授業で扱う生き物の栽培や飼育、実験等を行なっています。

こんにちは。編集部の理科チームです。

理科チームでは、「自然の事物・現象を自ら体感していくことで、制作する教材の質の向上に繋げたい!」という思いから、教材の企画・制作業務の傍ら、理科の授業で扱う生き物の栽培や飼育、実験等を行っています。

理科チームでは、これまでもいろいろな生き物の栽培や飼育に取り組んできました。

詳しくはコチラ↓

■ホウセンカとヒマワリの栽培

https://kyouiku.bunkei.co.jp/archives/2181

■ヘチマの栽培

https://kyouiku.bunkei.co.jp/archives/1250

■モンシロチョウの飼育

https://kyouiku.bunkei.co.jp/archives/1101

このたびお送りしてきたインゲンマメ&ジャガイモ栽培日記も今回がついにラスト。ジャガイモとインゲンマメの収穫についてお伝えします。

※前回の記事はこちら↓

インゲンマメ&ジャガイモ栽培日記①–ゆめたま通信

インゲンマメ&ジャガイモ栽培日記②–ゆめたま通信

インゲンマメ&ジャガイモ栽培日記③–ゆめたま通信

インゲンマメ&ジャガイモ栽培日記④–ゆめたま通信

たまちゃん

Oさん、最近プランターの前で「がんばれ…!」って言ってましたけど、あれって…推し活?

編集部O

違います! 植物に語りかけていただけです! 推しっていうか…育てている子?

たまちゃん

なるほど。卵界ではそれ“推し芽活”って呼ばれていますよ。芽を推す。芽を信じる。芽に課金はしない。

編集部O

課金しないのは大事ですね…。

たまちゃん

でも、語りかけるってことは、もう“芽との絆”ができてるってことなのでは?

編集部O

まあ、確かに。毎日見てると、ちょっとした変化にも気づくようになって…。

たまちゃん

それ、卵界では“芽の呼吸・壱ノ型:見守り”って言うんですよ。

編集部O

完全に某アニメの呼吸法じゃないですか。

たまちゃん

ところで、今日は何の話ですか? 芽の呼吸の続き? それとも、ついに“殻割りの儀”?(期待)

編集部O

いえ、今日はですね…春から育ててきた植物たちの“その後”をお届けする日なんです。

たまちゃん

おおっ…! ということは…!?

編集部O

はい、今回は「収穫編」です! あの子たちがどう育ち、どう実ったのか…ぜひ見届けてください!

【ジャガイモ編】

7月11日(金)

最高気温 34.6℃

さて、6月に「植物のからだと日光のかかわり」の実験を無事終えたジャガイモ。
「ジャガイモを植えるならプランターじゃだめだよ、広いところでなくちゃ!」
「花が咲くと花にパワーが使われて、肝心のイモは育たないよ。花芽をつんで!」
と通りすがりの社員にアドバイスを受けていた理科チーム。
「実験がメイン目的!」と言いながら密かに楽しみにしていました。そう、収穫。

茎が倒れてきて、葉が黄色くなっています。収穫のタイミングはバッチリのはず!

いざ、4株のジャガイモを掘ります。

地表の土をほぐして…

茎をたばねて引っこ抜きます!

1株め、おおっ!大きなイモが2つも!

2株め! あれれ、なんだかイモが柔らかい?

3株め、小さいイモはたくさんついているけれど…

期待を込めた4株めには、イモはできていませんでした。しょんぼり。

またいつかの栽培のために、土を既定の場所に戻しました。が、あきらめきれない面々。

収穫したジャガイモは日陰に干しました。
日向に干すと、皮が緑色に変色して、ソラニンやチャコニンという毒が増えてしまうんですって!

結果は2個+小さいものがいくつか

やはりプランター育ちだったからでしょうか。小さいものは食中毒を起こす可能性があるので、食べられないそうです。
大きな2個のジャガイモは、後日Uさんがおいしくいただきました。
農家の方へのリスペクトが高まる栽培でした。

【インゲンマメ編】

ジャガイモに引き続き、春から育てていたインゲンマメの「収穫」の様子をお届けします!
記事担当は、入社15年目(いつの間に!?)のSです。よろしくお願いします!

7月11日(金)

5月に種をまき、6月には間引きやナメクジ対策(コーヒーの出がらし作戦!)を行ってきたインゲンマメ。
あれから約1か月、ついに収穫のタイミングを迎えました!
朝、プランターをのぞいてみると…

「おっ…?あれ…?」

さやはあるにはあるのですが、数えてみると…なんと、収穫できたのはたったの2本!

収穫は少なくても 観察はしっかり

収穫量は少なかったものの、さやの形や色、長さなどをしっかり観察しました。

さやの長さは約12cm。鮮やかな緑色で、表面にはうっすらと毛のようなものが見られます。

中を開いてみると、豆はまだ小さめで、ふっくらというよりは「これから!」という感じ。
「間引きはしたけど、ちょっと遅かったかな…?」
「ナメクジ対策は効いたけど、日照不足だったかも?」

と、理科チーム内でも反省と振り返りの声が。

★収穫量が少なかった理由を考察!

今回の収穫量が少なかった理由として考えられるのは…

→根が絡み合ってしまい、成長の妨げになった可能性あり。

→岐阜の6月は例年より暑く、インゲンマメには少し過酷な環境だったかも。

→晴れの日が多く、土が乾きやすかったため、水分不足になっていた可能性も。

→光合成は活発でも、栄養が足りなければ実が育ちにくいことも。

このような「うまくいかなかった理由」も、教材づくりにはとても大切な学びになりますね。
次回の栽培では、気温や水分、栄養管理にももっと気を配ってみたいと思います!

試食は入社1年目のAさんが担当

収穫したインゲンマメは、入社1年目のAさんが自宅で試食してくれました!
「インゲンのごま和えにしました! シャキッとした歯ごたえで、しっかりインゲンの味がしておいしかったです!」
と、感想を報告してくれました。
収穫量は少なくても、育てたからこそ味わえる感動があったようです。

まとめ

収穫量は少なかったものの、栽培を通して得られた学びはたくさんありました。

今回のインゲンマメ収穫をもって、「インゲンマメ&ジャガイモ栽培日記」の連載はひとまず終了となります。
種まきから収穫まで、うまくいったこともあれば、思い通りにいかなかったこともありましたが、実際に育ててみることで得られる学びや発見は、どれも教材づくりに活かせる貴重な経験となりました。
読んでくださった皆さま、ありがとうございました!
理科チームでは、今後も「体験から教材へ」の姿勢を大切にしながら、さまざまな取り組みを続けていきます。

インゲンマメ&ジャガイモ栽培日記の記事一覧

インゲンマメ&ジャガイモ栽培日記(1)
インゲンマメ&ジャガイモ栽培日記(3)