―教室環境整備と学級会グッズ―

沖縄県那覇市立仲井真小学校 教諭
與座 優太
環境整備
学級活動を進める上で準備しておくもの
学級活動を進める上で、教室掲示や学級会グッズを準備する際は次の二点に留意する。一点目は、年間を通して学級活動に取り組んできたプロセスを可視化できるようにすること(常設する掲示物)。二点目は、児童が現在取り組んでいる学級活動及び学級会の見通しを持てるようにすること(移動可能な掲示物)である。
また、掲示物や学級会グッズは高学年になるほど、児童が自分で作り変えていけるような工夫があるとよい。掲示板についてはICT端末等を活用することも考えられるが、常設掲示板には、いつでも誰でも見ることができるよさがある。さらに、学級活動において「児童だけで決めることができない内容」も常設掲示をしておくと、児童が適切な議題を選ぶための支援となる。
⑴常設する掲示物(学級会コーナー)(資料1)

①学活記録ファイル(資料2)
学びの可視化・学年共有や蓄積などを目的としている。学級活動で実践したこと、学校行事、学校生活のことを掲示していく。教師が写真撮影・印刷を行い、児童がタイトルや説明を言葉で書くなど、教師と児童とで共に作っていくことを心掛ける。

②交流用ホワイトボード
児童が自由に書き込み、学級の仲間へ連絡したり、話題提供したりすることができるようにする。「○○集会をしたいと思いますが、みなさんどうですか」「○○で困っています。助けてください」「今日は○○の日です」などの内容を、児童と相談しながら「どのような使い方ができるか」を考える。
③学級活動⑵⑶年間計画
この表の目的は「学習する時期をのがさない」ということである。特別活動教材『楽しい学校生活』(文溪堂)の目次に合わせて学校全体で全学年分を作成する。学校行事の日程に合わせて、学習をするのにおすすめの時期が記載されており、掲示しておくと児童から「先生、そろそろ学活で○○をやる時期だね」と声が挙がる。題材の学習が終わったら、左の空白に花丸やイラストを描くと楽しい活動となっていく。
④掲示板の約束
こうした自由度の高い掲示板は「落書きをされる」「目的外の使い方をされる」「ふざける」などの問題が起きる可能性もある。自由度を下げると管理しやすくなるが、本来の目的である支持的風土の醸成や、自治的な力の育成は弱くなるであろう。掲示板の約束については、児童と話し合いながら柔軟に対応していく。「どう使わせるか」ではなく、「一人一人がよりよい使い方を判断できるように、人権意識や感覚を育てる」と捉えて指導することが大切である。
⑵移動可能な掲示物
①学級会用の掲示物(資料3)
ラミネートをして裏に磁石を貼り、年間を通して使えるようにしておく。「○○会議」などと、学級全員でネーミングを考えてもよい。

②学級会の進行に役立つもの
何について何時まで話し合うのかを黒板に掲示するための時計、決定した意見の上に掲示する花マークなどを用意する。そのほかのマークも出た意見の内容に応じて掲示する。
③計画委員会で司会グループが使用するもの(資料4)
学級会の計画を立てる際に、後方席の児童からも見えるようB4サイズ以上のホワイトボードを使用している。また、次の学級会を担当する司会グループの名前や役割分担を書くホワイトボードもあるとさらによい。学級会までに司会グループがすることも書いておく。

④司会グループの役割プレート(資料5)

上の写真が低学年用、下の写真が高学年用である。低学年は、プレート式の置き型よりも首から下げる名札型や、胸に付けるクリップ型のように、身につけられる物のほうが役割意識が高まることが考えられる。
学級活動のさらなる従実を目指すための取組
⑴学級の歩みの掲示
年間を通して取り組んだ行事や、学級活動の様子を写真や言葉で蓄積し、可視化する。こうした掲示物は児童と共に作り上げていくことで学級への愛着が深まりやすく、児童が自分自身の成長を実感しやすくなる。
⑵学級会の歩み及び、児童のよさを掲示(資料6)
実施した学級会の内容や話し合った流れを掲示しておくと、次回の司会グループが進行の参考にすることができる。また、学級会の中で見られた児童のよい言動を写真と言葉で可視化し、価値付けることで、望ましい言動の在り方が学級風土として根付きやすくなる。

⑶日直から週直のシステムへ
日直を五名グループで一週間行うようにしたものが週直である。この五名グループは、そのまま学級会の司会グループにもなる。司会グループは四月後半ごろ、児童の特性を見て教師が決めていく。週直で一人一人が様々な役割を経験し日ごろから協力して活動を進めることで、学級活動の充実にもつながっていく。
(『道徳と特別活動』2024年4月号)




