【道徳教育推進教師(道徳主任)】学校全体で足並みをそろえ,児童の成長を適切に見取る年度末の取組

鹿児島市立田上小学校 教諭

日髙 慎一
道徳教育推進教師(道徳主任)

●年度末カレンダー

 道徳教育全体計画は、各学校において校長の明確な方針の下に、道徳教育推進教師が中心となって作成する。本校では、全体計画が児童の実態や教職員、保護者、地域の願いや学校の特色を生かして重点的な道徳教育が展開できるようなものになっているか「道徳教育目標」や「道徳教育重点目標」、「重点指導内容項目」を教科書改訂の際、見直しを行っている。その際、教職員や保護者にアンケートをとり、そのアンケートを基に見直しを行う。

 学年会で、月に一度、道徳の月別主題配列一覧表(年間指導計画)に、計画されている教材がその時期で適切であるか、確認し、朱書きをしてもらうようにしている。こうすることで、一月に行う年間指導計画の見直しの際、共有し活用することで、よりよい指導計画になると考える。
 また、学校全体で、次年度に向けて道徳科の授業について情報共有できるように、成果と課題、改善点について報告する機会を設けている。

 道徳科の評価で大切にしたいのは、学校として組織的、計画的に行うことである。本校では、次のような内容について通知表及び指導要録における評価欄の共通理解を行っている。

【通知表】
・文数について→二文で記載する。(一文目…道徳性に係る成長の様子、又は学習状況、二文目…二文目に示す道徳性に係る成長の様子、又は学習状況が顕著に見られた具体例。※特に顕著に感じられた一単位時間の授業を挙げる)
・内容について→学習状況≦道徳性に係る成長の様子とし、主に道徳性に係る成長の様子について書く。
・文末について→他の児童との比較や学習の到達度といった、児童の外部にある基準による評価ではないかと誤解を招くため、「できた・できなかった」を使わない。
文末例…「~ようになりました」「~ようになってきました」「~ようになってきています」

【指導要録】
・字数、文数について→五十四文字以内、一文で学習状況及び道徳性に係る成長の様子を記載する。
・文末について→常体。「~するようになった」「~していた」等
・留意点について→大くくりなまとまりを踏まえた評価でなければならないため、教材名や特定の内容項目について記入してはならない。

 本校では、各学年の道徳担当職員に挿絵の管理をお願いしており、学年末に次年度も活用ができる状態であるか確認してもらうようにしている(各学期末にも随時確認してもらい、いつでも誰でも挿絵を使える状態にすることで、それぞれが挿絵を準備する手間がなくなり、教材研究の時間の確保につながる)。


(『道徳と特別活動』2025年2月号)