【特別活動主任】一年間の指導の振り返りを充実させた,次年度に向けた年度末の作業

福岡県宗像市立日の里東小学校 主幹教諭

山﨑 邦彦
特別活動主任

『小学校学習指導要領解説特別活動編』第4章第1節の2⑴には、「学校や地域の特色を生かした各活動・学校行事の実施のために、各活動や行事のつながりを常に意識し、組織的に年間を通した『編成』、『実施』、『評価』、『改善』に取り組むことが重要である」との記述がある。そこで、年度末に組織的に行う特別活動の「評価」及び「改善」を中心に紹介する。
 まず、二学期末には、本年度の教育活動の成果と課題を明らかにするために、児童、保護者、職員を対象にアンケートを実施する。この時期は、学校関係者評価を行っている学校も多いことと推察する。場合によっては、全国学力・学習状況調査等、各種学力調査の児童質問紙の結果を特別活動に関する自己評価として取り扱うことも考えられる。また、校長の掲げる次年度の学校経営目標や各校における教育課題、経営課題等も考慮し、本年度の特別活動の実践が各学校の教育目標達成に向けて行われたのかどうか、細かく分析していきたい。
 次に、特別活動の全体計画及び、児童会活動、クラブ活動、学校行事の年間指導計画の修正等を行いたい。特別活動は各学級担任をはじめ、養護教諭、栄養教諭、学校栄養職員、司書教諭、学校図書館司書、ICT担当職員等、全教職員で指導に当たるため、全体計画等も全職員で協働しながら作成に当たる。その際、週に一回、六十分程度、確実に修正作業を行う時間を確保する必要がある。各計画には、TTで指導に当たる活動や外部からゲストティーチャーを招聘して体験活動等を充実させる場合も想定し作成する必要がある。そこで、次年度以降も確実に、計画的に実践するためにも大まかな日程等を明らかにし、ゲストティーチャー等との簡単な打ち合わせは済ませておく。また、教務担当主幹教諭や教務主任等と連携し、各教科等との関連や適切な実施時期の選択、確実な時数配当を行いたい。
 そして、三月には、各学級の「学級活動年間指導計画」の評価、改善を行う。学級会の実施状況や学級活動⑵⑶の実施時期は適切であったかなど、日常の学級経営の充実に資する学級活動の実践が、児童の資質能力の育成に直結したかを明らかにしたい。さらに、「キャリア・パスポート」の取扱いや進級、進学時の引き継ぎ方法についても共通理解を図っておきたい。
 最後に次年度の特別活動における各活動、学校行事の「重点目標」を設定し、各年間指導計画に位置付ける。校長が示す次年度の経営目標や方向性、教育課題の解決に向けた「特別活動の重点」を明確にし新年度を迎えたい。

●年度末カレンダー

週やること学校行事やイベント,
他教科等との関わり
1月第1週本年度の実践の成果と課題の整理【2学期末に児童,職員,保護者に対してアンケート等を実施】
次年度に向けた特別活動全体計画の確認
3学期始業式準備
1月第2週必要に応じて,特別活動全体計画の修正卒業式提案【職員会議】
1月第3週必要に応じて,特別活動全体計画の修正
1月第4週次年度の児童会活動全体計画の確認,担当者へ修正等の指示
2月第1週次年度のクラブ活動全体計画の確認,担当者へ修正等の指示代表委員会
【6年生を送る会】
2月第2週次年度の学校行事全体計画の確認,担当者へ修正等の指示
2月第3週3学期修了式提案【職員会議】
2月第4週ゲストティーチャーを招聘する学習等の確認,教育課程における次年度の配置等の決定児童会集会活動
【6年生を送る会】
3月第1週ティームティーチング等,複数人で指導に当たる学習等の確認,教育課程における次年度のTT配置等の決定
3月第2週各学級の学級活動年間計画の実施状況の確認,各学級担任へ修正等の指示卒業式準備
3月第3週特別活動で育成する情報活用能力育成達成度の確認卒業式
3月第4週特別活動全体計画,各活動,学校行事年間指導計画の決定

(『道徳と特別活動』2025年2月号)