文部科学省は、令和6年度より、小学校5年生〜中学校3年生を対象として学習者用デジタル教科書を段階的に導入していくこととしています。
そこで、学習者用デジタル教科書をめぐる動きについてお届けします。
学習者用デジタル教科書の普及率が一気に向上
文部科学省は、令和5年10月31日に「令和4年度 学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果」として、令和5年3月1日現在におけるデジタル教科書の整備率や教員のICT活用指導力の状況などに関する確定値を発表しました。
この調査は、初等中等教育における教育の情報化の実態等を把握し、関連施策の推進を図ることを目的として、全国の公立小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、特別支援学校及び中等教育学校を対象に、昭和63(1988)年から毎年1回行われているものです。
今回の調査結果全体を通して、前年度と比較して最も大きな変化があったのは学習者用デジタル教科書の普及率で、87.9%でした。
前年度と比較すると51.8ポイントも上昇しており、この一年で、一気に普及が進んだ様子が伺われます。

また、各県ごとの状況にも大きな改善が見られました。
今回の調査では、普及率が最も高い福岡県で99.0%、最も低い沖縄県でも83.1%となっており、昨年度は顕著だった地域ごとの格差は縮まりつつあることが分かります。
