昨年大好評だった「模擬授業」が今年も開催!
午後からは、低・中・高学年に分かれた模擬授業が行われました。
ベテラン教師による道徳授業を参会者が模擬児童として受け、そのテクニックや普段の授業の中で大事にしているポイントなどを直接体験することで学ぶことができるプログラムです。
今回は、3つある模擬授業の中で、低学年の授業を行った東京都渋谷区立鳩森小学校の高橋先生の授業を拝見しました。
この日、高橋先生が使用した教材は「黄色いベンチ」(文部科学省「わたしたちの道徳 小学校1・2年」)。
公共の場所や物についての意識がまだ十分ではない低学年に向けた分かりやすい導入や黒板シアターはもちろん、子供たちに「登場人物と同じ表情をさせてみる」という低学年ならではのアプローチに、参加する模擬児童の先生方も思わず笑顔になっていました。

高橋先生の模擬授業では、「考えがまとまったら、合図してね」というルールの下、手を挙げた一人一人とアイコンタクトを取り手を下ろさせ、一人一人が考えをもてるようにするなどの指導の工夫や、「今の発問の意図は……」といったポイントをリアルタイムで授業者ご本人が解説。
通常の公開授業や研究授業では、授業後の検討会で疑問点や不明点を確認することが多いと思いますが、その場で指導の工夫の効果や意味を実感しながら学べるのも模擬授業の大きなメリットです。

授業後には、高橋先生からの授業の詳しい解説のほか、全国小学校道徳教育研究会第26代会長である福田富美雄先生からの講評がありました。検討の場では多くの先生からの質問や意見、感想が出され、夏休み明けからの授業の参考となっていたようでした。
全国小学校道徳教育研究会は、今年の秋(11月20、21日)に広島にて全国大会を予定しています。
詳しくは本会HPをご覧ください。