「よい教師に必要なのはどんな要素だと思う?」国境も年齢も超えて、教育について語る
この日の最後のプログラムは、学生とエジプトの先生との教育問題についてのディスカッション。
テーマは「今日の教育問題について」「育てたい理想の子ども像」という、学校現場だけにとどまらず社会全体で考えるべき内容が、学生たちによって計画されていました。
グループディスカッションでは、現役教師であるエジプトの先生から学生への「どんな教員になりたいですか?」「教師として大切な要素はなんだと思いますか?」という問いかけに対し、学生たちは「一人一人の子どもたちと向き合いたい」「自分が学校の授業で英語が楽しいと思えたように、子どもたちにも楽しいと感じながら学んでほしい」という素直な思いを話しました。
また、エジプトでTOKKATSUを実践している先生ならではの「子どもと向き合うために大切にしていること」を聞くことができた場面も。
あるエジプトの先生は「教師の中には、子どもを強い力でコントロールしようとする者もいるが、教師として正しい知識(授業力)をつけたり、子どもに近い存在となり、よき理解者であろうと努力したりすれば、自然と子どもはついてきてくれるようになります」と話していました。
学生たちは、現場での経験や実感を伴った貴重なお話を真剣な表情で聞いていました。

最後は互いに感想を伝え合い、全日程が終了。
あるエジプトの先生は「日本の学生と交流できて楽しかった。普段はエジプトで杉田先生から指導していただいているが、私たちが日本に来て、日本の学生と一緒に学べたのはとてもよい機会となった」と充実した表情で話していました。
学生とエジプトの先生が2コマかけてじっくりと向き合った時間は、お互いにとってかけがえのない時間になったようでした。
「ゆめたま通信」では、今後も日本とエジプトの教育を通したつながりに注目し、取材していきたいと思います。
