中央教育審議会(第138回) 

国の動き

議題(1) 地域コミュニティの基盤を支える今後の社会教育の在り方と推進方策について(諮問)

盛山正仁文部科学大臣より、「地域コミュニティの基盤を支える今後の社会教育の在り方と推進方策について」の諮問がありました。

諮問の理由としては、まず、現状認識として、現行の社会教育法昭和が24年に制定されてから75年が経ち、人口減少や少子高齢化、地域コミュニティーの希薄化、グローバル化の進展、DXの進展など社会の抱える課題がより複雑化している現代においては、社会教育に求められる役割やニーズが変化していると指摘しました。
こうした中で、令和5年6月に閣議決定された第4期教育振興基本計画で2040年以降の社会を見据えた持続可能な社会の担い手の育成と、日本社会に根差したウェルビーイングの向上を目指すという基本方針が掲げられたことと、これを踏まえて行われた第12期生涯学習分科会で取りまとめられた「議論の整理」の内容に触れながら、社会教育主事や社会教育士など社会教育人材の育成や活躍を通じて、障害者や外国人などの社会的包摂の観点も含めた社会教育の充実が求められていると強調しました。

盛山大臣は、こうした現状を踏まえ、社会教育による「学び」を通じて、持続的な地域コミュニティの基盤を形成することや、社会教育施設の機能強化、社会教育人材の養成及び活躍促進等を通じた社会教育の充実を図る必要があると述べ、社会教育の新たな在り方を見直し、社会教育が果たすべき役割、担い手である人材、その活動、国・地方公共団体における推進方策等について、次の事項を中心とした審議を依頼しました。

  1. 社会教育人材を中核とした社会教育の推進方策
  2. 社会教育活動の推進方策
  3. 国・地方公共団体での社会教育の推進体制等の在り方

中央教育審議会では、この諮問に関し、生涯学習分科会で議論を進めていくとしています。

参考リンク

▷第138回中央教育審議会総会 「地域コミュニティの基盤を支える今後の社会教育の在り方と推進方策について」盛山大臣から諮問
https://www.mext.go.jp/b_menu/activity/detail/2024/20240625.html

▷中央教育審議会(第138回) 配付資料
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/gijiroku/1415607_00024.html

文部科学省の動き
ABOUT US
アバター画像
ぶんけい教育研究所 チーム運営者
ぶんけい教育研究所は、株式会社文溪堂の編集部が運営する「主体的・対話的で深い学び」の視点から授業と学習評価の改善に積極的に取り組む小学校の先生を応援する情報サイトです。
投稿記事はこちらから