GIGAスクール構想の成果と課題は

小学校校長の課題認識

文部科学省が令和4年8月に全国の公立小学校校長を対象に調査したところ、半数弱の校長が、「研修やサポート体制が十分ではない」「効率的な指導方法がよくわかっていない教師が多い」点に課題を感じていることがわかりました。

端末の故障の多さや、ネットワーク環境、指導者用端末の不足など、整備面での課題を感じるという回答も、3〜4割にのぼりました。

児童の活用・保護者に関する課題では、目や心身に与える影響を危惧する声が最も多く、6割近い校長が「そう思う・とてもそう思う」を選びました。

作業部会の委員からは、一人一台端末が既存の学習への「プラスアルファ」ではなく、学習の基盤そのものであるとの認識が行き渡っていないのではないかという指摘がありました。
その上で、「校務、学習、研修などあらゆる学校教育のレイヤーに溶け込んで、より質が高く、働き方も改善されるような基盤としての環境を検討しなければならない」という意見もありました。

※文中の資料は文部科学省ホームページによる

関連リンク

次期ICT環境整備方針の在り方ワーキンググループ(第1回)資料:https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/mext_00554.html