今後の校務支援システムの在り方は
以上のような現状を受け、これからの校務支援システムの在り方を考えるに当たっては、以下の4つの論点につき、さらなる検討が求められます。
① 学校における働き方改革の推進
- デジタル化による校務効率化
- 情報共有による業務分担化
- リモートワーク対応によるワークライフバランスの改善
② セキュリティ対策
- オンプレミスからクラウドに移行する過程でのセキュリティ対策
- 大規模災害時にも学びや業務を止めない「レジリエントスクール」の実現に向け、ゼロトラストセキュリティにより情報漏洩を根絶する。

③ 校務系・学習系の情報連携の標準仕様の策定
- 学習eポータル標準モデルの校務分野への拡張
④ 校務支援システムで扱う情報の見直し
- 学習系システムを含む各データの保存場所と、必要なセキュリティレベルの再検討
- 低コストで部分カスタマイズや共同利用を可能とするような業務と帳票の標準化推進
校務支援システムの考え方には、GIGA端末が入ったところでどうするかという発想が必要な面があるとされています。デジタル化以前の業務の進め方を踏襲しているために、かえって不便になっていることもあるとの声もあり、管理職や教育委員会でのマネジメントが、これまで以上に重要となってきます。
各学校で校務の見直しを行う際の参考として、文部科学省では、ポータルサイトStuDX Styleにて様々な事例を紹介しています。
